幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(7)言葉による伝え合い

ページ番号1010851  更新日 令和4年9月17日

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今回は幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の中の【言葉による伝え合い】について紹介したいと思います。
幼保連携型認定こども園教育・保育要領(内閣府・文部科学省・厚生労働省)には、以下のように書かれています。

「先生や友達と心を通わせる中で、
絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、
経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、
言葉による伝え合いを楽しむようになる。」

「伝え合い」は「話す」と「聞く」の両方で成り立っています。
「話す」と「聞く」の土台には、
安心感をもって受け止めてもらえる信頼関係があり、
乳児期からの言葉以外での表出があり、
話したい聞きたいと思える相手がいて、
伝えたいと思う豊かな体験や感情体験があります。

言葉を獲得していく乳幼児期には、うまく伝えられずに思いが行き違い、トラブルになることもありますが、これは絶好の学びのチャンスです。
保育者は、子どもたちが「伝え合いを楽し」む姿に向かうように、足りない言葉を補ったり、相手の思いを代弁したりして橋渡しをしています。

ひよこ組散歩
安心できる関係の中で心が動く体験をし、「伝えたい!」という気持ちをもつことが
表情や動きでの表現につながります
お店やさんごっこ
友達と一緒に遊ぶ中で言葉でのやりとりが生まれます
おはなし会
おはなしや絵本を通して豊かな言葉や表現を育みます

ここにも、3つの資質能力が含まれています。

園生活を通して育みたい資質・能力(文部科学省 幼稚園教育パンフレットより)
園生活を通して育みたい資質・能力(文部科学省 幼稚園教育パンフレットより)
※「幼稚園」と記載がありますが、こども園でも同様です。

今までにあげた記事の【言葉による伝え合い】に向かう姿が含まれるものの一例はこちらです。

(文責 井村)