幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(4)道徳性・規範意識の芽生え/社会生活との関わり

ページ番号1010848  更新日 令和4年9月6日

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幼児期の終わりまでに育ってほしい姿について、引き続きご紹介します。

幼保連携型認定こども園教育・保育要領(内閣府・文部科学省・厚生労働省)では、
幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の4つめ【道徳性・ 規範意識の芽生え】について以下のように書かれています。

「友達と様々な体験を重ねる中で、 してよいことや悪いことが分かり、
自分の行動を振り返ったり、 友達の気持ちに共感したりし、
相手の立場に立って行動するようになる。

また、きまりを守る必要性が分かり、
自分の気持ちを調整し、 友達と折り合いを付けながら、
きまりをつくったり、守ったりするようになる。」
 

また、5つめ【社会生活との関わり】については以下のように書かれています。

「家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、
地域の身近な人と触れ合う中で、 人との様々な関わり方に気付き、
相手の気持ちを考えて関わり、 自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。

また、幼稚園内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、
情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、
情報を役立てながら活動するようになるとともに、
公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。 」


この2つは、人との関わりに関連する項目です。
友達や家族との関わりの中で善悪の区別と思いやり、ルールの理解等の感覚が育っていくこと、
家族との関わりからより広い範囲の様々な人との関わりに発展していくことが、それぞれ書かれています。
情報について書かれている等、時代の背景を反映した内容になっていることも注目したい点です。

善悪の基準やルールの必要性、相手の立場に立った関わり方や情報の取り扱いなど、子どもたちは私たち大人の姿をモデルに身につけていきます。
社会の中で生きていく子どもたちを、みんなで育てていきたいですね。

ここにも、今までの3つ同様に資質能力が含まれています。

園生活を通して育みたい資質・能力(文部科学省 幼稚園教育パンフレットより)
園生活を通して育みたい資質・能力(文部科学省 幼稚園教育パンフレットより)
※「幼稚園」と記載がありますが、こども園でも同様です。

今までにあげた記事の【道徳性・ 規範意識の芽生え】に向かう姿が含まれるものの一例はこちらです。

【社会生活との関わり】に向かう姿が含まれるものの一例はこちらです。

(文責 井村)