幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(8)豊かな感性と表現

ページ番号1010852  更新日 令和4年9月29日

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今まで幼児期の終わりまでに育ってほしい姿について紹介してきました。
最後は【豊かな感性と表現】です。
幼保連携型認定こども園教育・保育要領(内閣府・文部科学省・厚生労働省)には、以下のように書かれています。

「心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、
様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、
感じたことや考えたことを自分で表現したり、
友達同士で表現する過程を楽しんだりし表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。」

表現したい気持ちや心が動く体験があり、
それを自分なりの形で表現し、
周りの人に受け止められる安心感から、さらに表現を楽しむようになっていきます。

一口に「表現」といっても、様々な表現があります。
声や表情、
動きや音、
演じて遊ぶ、
様々な素材や道具を使って作るなど、経験を重ねることで表現方法を工夫する姿にもつながっていきます。

今、幼児クラスの子どもたちは運動会に向けて取り組んでいるところです。
子どもたちがのびのびと身体表現を楽しむ姿をたくさん見ていただけると思います。

3歳
3歳児リズム「すすめ!ダンゴムシ」
4歳
4歳児リズム「ぼくらは小さな海賊だ!」
5歳
5歳児リズム「そろそろそうだん!」

2学期の後半から3学期にかけては、幼児クラスの劇遊びの会もあります。
今までの遊びや生活の中で積み重ねてきた経験がどんな表現につながるのか、こちらも楽しみですね!

やはり【豊かな感性と表現】にも、3つの資質能力が含まれています。

園生活を通して育みたい資質・能力(文部科学省 幼稚園教育パンフレットより)
園生活を通して育みたい資質・能力(文部科学省 幼稚園教育パンフレットより)
※「幼稚園」と記載がありますが、こども園でも同様です。

今までに10個の姿を紹介してきましたが、もちろん5歳児になったら突然こうした姿が現れるわけではありません。
0歳児からの様々な経験の積み重ねが、子どもたちの成長を支えているのです。
これらが「できる」「できない」で判断するのではなく、子どもたちの育っていく方向の道標として活用してもらえたら嬉しいです。

今までにあげた記事の【豊かな感性と表現】に向かう姿が含まれるものの一例はこちらです。

(文責 井村)