令和2年4月23日 子ども読書の日(2)

ページ番号1002790  更新日 令和4年3月14日

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「モグラ原っぱのなかまたち」
古田足日・著

表紙:モグラ原っぱのなかまたち


個人的な話で恐縮ですが、私は小学校3年生の1学期の半分近くを病院のベッドで過ごさねばならなくなり、教科書を読むくらいしかやることがなかった時期がありました。
その時に出会ったのが当時の国語の教科書に掲載されていたこのお話です。
まだ「空き地=子供の遊び場」だったころの話、主人公たちが「スギでっぽう(空気でっぽう)」で元気に遊び回る様子を羨ましく思いながら教科書のこのページばかりを何度も読み返した記憶があります。
その後教科書に載っていたのが長編の中の2番目の話「先生の目はエックスせん」だったと知り、もちろん図書館で借りて全編読みました。
池にタライの船を浮かべたり、傘で空を飛ぼうとしたり、子供ならやってみたくなる遊び満載の物語でした。最後の話「モグラ原っぱ、さようなら」は大人が読んでも考えさせられる切ないエピソードです。

古田足日先生の作品は「ロボット・カミィ」や「おしいれのぼうけん」など、身近にありそうなファンタジーが多くお勧めです。

(3)へ続く