校長挨拶
校 長 猪 瀬 賢 一
今年度は創立139年を迎え、140周年に向けて準備する年でもあります。PTA会長、役員を中心とする保護者の方々や一日会や町会の方々と共に子供たちが喜ぶような周年行事を考えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年度「あいさつする子が少ない」という課題があげられ、改善に向けて教職員が取り組みました。その結果、校舎内ではあいさつがあちらこちらで聞こえるようになりました。
一方、意識調査では、学年が上がるにつれて自己肯定感が低くなることが分析結果から見えてきました。また、地域の方から500冊近い本が寄贈されるなど、本校の読書活動は盛んであり、これを生かした学校経営を更に進めていく必要があることが分かりました。これらのことから、目指す学校像を「失敗をおそれず、考えて行動する力を高め、自己肯定感・自己有用感を高める学校」「読書を通して考える学校」としました。
今年度は25名の1年生を迎え、全校児童179名でスタートしましたが、今年度も子供たちが、教育目標である「チャレンジする子~もっと高く もっと広く もっと深く~」に育つよう、教職員一同、尽力してまいります。
「チャレンジする子~もっと高く~」に育つように、目指す具体的な児童像を「高い目標に向かおうとする子」としました。そのために、目標をもたせて読書に取り組ませます。また、本校の卒業生である高村光太郎氏の詩の暗唱に取り組ませ、表現力を高めるとともに、高村光太郎氏について興味関心をもたせていきます。
また、「チャレンジする子~もっと広く~」に育つように、目指す具体的な児童像を「広く人と関わろうとする子」としました。そのために、総合的な学習の時間を見直し、地域の方々を活用した学習計画にしました。また、本校の特色の一つでもある、たてわり班活動で、上の学年が下の学年の憧れとなるような活動内容にするとともに、下の学年が感謝の気持ちを伝えられるよう指導していきます。「ありがとう」が言える、聞こえる学校にしていきます。
そして、「チャレンジする子~もっと深く~」に育つように、目指す具体的な児童像を「探究心をもち深く考えようとする子」としました。そのために、調べたことをまとめるだけでなく、それを知ったことでどう考えるのか相手に伝わるように考えて書く学習を充実していきます。また、深く考えるには新たな体験も必要になります。そこには失敗が付きものですが、失敗を生かして次にどうするか考えさせる経験をさせていきます
このように学校目標に迫りつつ、子供たちも教職員も保護者や地域の方々も、笑顔いっぱいで、楽しく、幸せな学校「笑楽幸(しょうがっこう)」になるよう努めてまいります。
★学校経営方針★
校訓:正直 親切
教育目標:チャレンジする子
もっと高く・もっと広く・もっと深く
- 令和5年度 学校経営方針HP (PDF 274.9KB)
-
令和6年度 学校経営方針HP (PDF 283.6KB)
令和6年4月1日
令和6年度 荒川区立第一日暮里小学校 学校経営方針
校長 猪瀬 賢一
■荒川区教育委員会の目標
○中長期目標
「未来を拓きたくましく生きる子どもを育成する」
○中長期目標を達成していくための方向性
【方向性1】 子ども一人ひとりの可能性を伸ばす
【方向性2】 豊かな感性や創造力を育む
【方向性3】 社会的自立の基礎を培う
○「荒川区学校教育ビジョン」の実現に向けた6本の施策の柱
(1) 夢につながる主体的な学びを推進する
(2) こころとからだの健全な育成を図る
(3) 体験的な学習活動をとおして、よりよい未来社会を築く
(4) 教師が育つ学校をつくる
(5) 学校・家庭・地域が強いスクラムを組んで子どもたちを育てる
(6) 良好な教育環境と体制を整える
○第3期の重点事項
(1)教員の働き方改革の推進・徹底
(2)良好な教育環境の整備
(3)ICT機器等を効率的に活用した情報教育の充実
(4)体験学習の一層の充実、家庭学習・補充学習の推進
(5)すべての子どもたちが安心して学べる機会の確保
(6)「荒川区豊かな心を育む読書のまちづくり条例」の制定を踏まえた読書活動のさらなる充実
1 第一日暮里小学校の教育目標と学校経営方針
「チャレンジする子」
この教育目標達成に向けて取り組み、児童に社会の中で夢をもって生きていく基礎を身に付けさせていく。そのために「失敗をおそれず行動し、自己肯定感・自己有用感を高める学校」「読書を通して考えを深める学校」を目指す学校像とする。
2 目指す児童像
○もっと高く⇒「高い目標に向かおうとする子」
(1)目標達成に向けて、見通しをもち、考えて行動する。
(2)目標達成に向けて、これまでのやり方にとらわれず、自分で考え工夫する。
(3)目標達成に向けて、最後まで粘り強く取り組み、自分で決めたことを諦めずやり遂げる。
○もっと広く⇒「広く人と関わろうとする子」
(1)積極的に友達と関わり、友達のことを理解しようと努める。
(2)感謝する心をもち関わった人に「ありがとう」を伝える。
(3)どうすれば友達が喜んでくれるか考え行動する。
○もっと深く⇒「探究心をもち深く考えようとする子」
(1)自分の考えとの相違を捉えながら、積極的に友達の話を聞き、考えを深める。
(2)意欲的にICT機器や図書を活用し、情報を集めて考えを深める。
(3)失敗をおそれず挑戦し、体験を通して考えを深める。
3 教員の指導
・単元全体及び1時間の見通しをもたせる指導をする。
・発達段階に応じた課題を設定し、個に応じた解決方法を指導・助言する。
・自発的に家庭学習に取り組ませる指導をする。
・目標に向けた取り組みによって成長したところを見逃さず褒め、最後まで諦めずにできたという充実感をもたせるように指導する。
・人権感覚や人権意識を高め、自分も友達を大切にする指導をする。
・丁寧なあいさつと言葉遣いが身に付くように指導する。
・学級・学年・学校にいる皆と共に生活しているという意識を高める指導をする。
・思いやりをもった言動をとらせる指導をする。
・単元計画の中に必ず話合いを取り入れて指導する。
・誰もが考えや気持ちを安心して発言できるように指導する。
・発達段階に応じたICT機器の技能を身に付ける指導をする。
・失敗を恐れず挑戦させ、結果をふり返らせ、次に生かすよう指導をする。
4 今年度の指導の重点と具体的な取組
(1)【もっと高く⇒「高い目標に向かおうとする子」の育成】
(1)単元ゴールと学習計画及び1時間の流れを提示し、見通しをもたせた授業の実施 (もっと高く(1)(2)(3))
授業の単元ゴールと単元の学習計画及び1単位時間の学習の流れを示し、児童に見通しをもたせた授業を行い、主体的に学習に取り組ませる。
(2)発達段階に応じた課題設定をし個に応じた解決方法を考えさせる授業の実施(もっと高く(1)(2)(3))
学年が上がるに従って、自分たちで学習計画を立て、学習課題を設定できるように
し、解決方法を自分で考えさせ、主体的に学習を進めさせる。
(3)情報活用能力向上の推進 (もっと高く(1)(2)(3))
朝の時間を活用し週に一度、TPCを用いた学習を行い、情報スキルの向上と情報モラルを身に付けさせる。
また、総合的な学習の時間を中心に、TPCを使った調べ学習やまとめを推進する。
(4)読書活動の充実(もっと高く(1)(3))
1年間で推薦図書を何冊読むのか、学期ごとに推薦図書以外の本を何冊読むのか目標を立てさせ、目標冊数を家庭と共有する。読書月間や読書旬間等で、読書の状況を家庭に知らせていく。
(5)英語教育の充実 (もっと高く(1)(2))
「日常会話ができる英語」を目標にし、学習した英語を使用して互いの考えや気持ちを伝えあえるようにする。そのために、話す活動を増やす。また、目的や場面、状況や相手を明確にしてコミュニケーションを図らせる。
(6)家庭学習の充実 (もっと高く(1)(2)(3))
宿題を確実に行わせ、家庭学習の習慣を身に付けさせるとともに、基礎・基本の定着を目指す。また、「宿題+α」を実践させ、主体的に学習する態度を養う。
(7)群読の推進 (もっと高く(1)(2)(3))
高村光太郎の詩を暗唱し、集会や学校公開で群読を披露する。
(2)【もっと広く⇒「広く人と関わる子」の育成】
(1)学校行事を生かした指導の充実(もっと広く(1))
学校行事を通して、積極的に自他のよさを認めたり、応援したりして、協力・協働する態度を養う。また、主体的に行動する態度を育成する。
(2)特別支援教育の充実(もっと広く(1)(3))
学級活動や特別な教科 道徳、総合的な学習の時間等で障がいについて取り上げ、理解を促進させる。計画的に特別支援教室の教員や荒川区社会福祉協議会等の関連機関と連携し、障がいについて理解を深めさせ、何ができるのか考え、行動させる。
(3)礼儀を重んじる教育の推進(もっと広く(2)(3))
儀式的行事や体育集会で、相手を意識した「あいさつ」「傾聴」「感謝」について指導し、学んだことを日常生活で実行させる。
(4)地域人材活用の推進(もっと広く(2))
生活科や総合的な学習の時間を中心に、地域の方々と意図的に関わらせ、身に付けたあいさつや言葉遣いを実践させる場を設ける。
(5)異学年交流の充実 (もっと広く(1)(2)(3))
縦割り班活動を中心に異学年交流を意図的・計画的に実施する。その中で相手を尊重する態度や協働すること、感謝を態度に表すことの大切さを育む。
(6)学級活動の充実(もっと広く(3))
よりよい学級生活を送るために、課題を発見し、その解決方法について話し合い、合意形成を図ったり、意思決定したりできるようにさせる。自分にとっても、友達にとってもよいことを決める力を付けさせる。
(3)【もっと深く⇒「探究心をもち深く考えようとする子」の育成】
(1)話合い活動の充実(もっと深く(1))
相互指名を取り入れるなど、話合い活動を充実させ、考えを広げさせたり、深めさせたりする。
(2)自己肯定感・自己有用感を高める学級経営の推進(もっと深く(1))
学級で話し合いながら、一人一役の当番活動や係活動を充実させ、友達の役に立っているという自己有用感をもたせる。また、すべての児童に存在感をもたせ、安心して生活できる学級経営をする。
(3)深く考えて書く学習の充実(もっと深く(2)(3))
ICT機器や学校図書等を意欲的に活用し、そこで得た情報を相手に分かりやすく伝えるにはどうしたらよいか、深く考えながら書く力を身に付けさせる。
(4)学校図書館を活用した考えを深める学習の充実(もっと深く(2))
年間指導計画を基に、学校司書と連携を図り、全教科を通して学校図書館を効果的に活用し、考えを深める授業を創造する。
(5)考えさせる生活指導の推進(もっと深く(3))
生活上のトラブルを自己修正力向上の場と捉え、失敗を振り返らせるとともに、改善策を考えさせ、実行に移させる。
(6)新たな体験学習の充実(もっと深く(3))
新たなことに積極的に挑戦させ、失敗体験から何を学んだか振り返らせ、考えを深めさせる。これを次に生かし、成功に導きさせ、自己肯定感を高めさせる。
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