令和2年8月6日 広島「原爆の日」黙祷

ページ番号1005520  更新日 令和4年3月22日

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慰霊と平和への願いをこめて

写真:広島「原爆の日」


8月6日、この日は今から75年前の第二次世界大戦末期、日本の広島に原子爆弾が投下された日です。これは、続く9日の長崎原爆投下と合わせ、世界で初めて、かつ人類史上唯一核兵器が実戦で使用された出来事です。これにより、広島では数十万人の方々が亡くなりました。以来、8月6日を広島「原爆の日」とし、かつて爆心地であった平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・平和記念式」が行われるなど、被災者の慰霊と世界平和を祈念する日となっています。この日は、例年は夏季休業期間中でしたが、今年はコロナ禍により、図らずも授業日となりましたので、学校でも黙祷を行うことにいたしました。

当日は、いつもより少し早めに登校することとし、原爆が投下された時刻である8時15分、放送の指示で各自その場で、死没された方の冥福と平和の確立への祈りをこめ、1分間の黙祷を行いました。その後、片桐先生から校内放送で講話をしていただきました。今後、9日は長崎「原爆の日」、そして15日は終戦記念日となります。生徒の皆さんには、こうした機会に、あたらためて平和について考えるきっかけにしてほしいと思います。

写真:広島「原爆の日」黙祷


片桐先生の講話

原爆に関して、あなたたちに伝えたいことは3つあります。

一つ目は、この「原爆」による被害は今も続き、現在も後遺症などに苦しんでいる方がたくさんいるということです。たった一発の原爆が今もなお人々を苦しめ続けているということは忘れてはなりません。今日今行われている広島原爆記念式典でも今年も新たに亡くなられた方のお名前が、慰霊碑におさめられます。
二つ目は、原爆被害者は日本人だけではないということです。当時広島には、日本が植民地にしていた朝鮮半島の人々をはじめ多くの外国の人が暮らしていました。なかにはアメリカ人捕虜の被爆者もいます。アメリカ人がアメリカが落とした爆弾に殺されたのです。これが戦争の現実です。

そして、三つ目。よく「平和を祈ります」といいますが、平和は守っているだけでは続きません。一人一人がどうすれば平和になるのか、そのためにどうすればよいかをぜひ考えてもらいたい。「平和は私たち一人一人がつくっていく」ということを考え、良い未来になるよう過ごしていってほしいと思います。