令和2年9月1日 日頃から災害に備えるきっかけに

ページ番号1005516  更新日 令和4年3月22日

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防災の日 避難訓練

9月1日は「防災の日」。例年であれば二学期最初の日なので、始業式とセットでやるイメージですが、今年はコロナ禍により、6時間授業の後に行うことになりました。久々の訓練でしたが、生徒は素早く移動、整然と校庭に集合する様子をみて、頼もしく思いました。

写真:避難訓練


9月1日が「防災の日」である理由について、今から約100年前の大正12年の9月1日、関東大震災が起きた日であることは周知のことと思います。それ故、この日は地震発災時訓練が行われます。さらに近年、3.11.東日本大震災や熊本大地震等により地震災害への意識が高まり、荒川区においても、避難所の開設訓練への学校としての参加や、中学校全10校における防災部設立など、地震防災について学ぶ機会が充実してきています。
しかし、実はもう一つ、9月1日が「防災の日」となった理由があります。それは、9月1日が「二百十日」だということです。「二百十日」とは、「立春」から数えて210日目のことで、ちょうどこの時期は台風襲来により農産物、稲などが被害が多くなることから、気をつけなければいけない日、「厄日」(やくび)として昔の人たちは位置づけていました。それが、今の暦で言うとちょうど9月1日頃にあたります。確かに今年も、台風9号が沖縄に接近して大きな被害となり、次の10号も「最大級の警戒」がいわれました。そもそも9月1日が防災の日と決まったのも、関東大震災のときではなく、それから約40年後の昭和34年、伊勢湾台風により多くの死者・行方不明者、住宅の全半壊や浸水などの被害を出て、それを受けて翌年、今からちょうど60年前の1960年に「防災の日」が制定されました。だとすれば、防災の日ができたきっかけは“水害”だったとも言えます。

水害について考えたとき、荒川区では荒川及び隅田川の氾濫が心配されています。「荒川区防災地図(水害版)」によれば、本校付近一帯の浸水の深さは「3。0m~5。0m未満」と想定されており、目安としては一般的な家屋の「1階の天井から2階の天井近くまでつかる」くらいの高さです。そのため、3階以上に逃げる必要があります。『荒川区防災地図(水害版)』によるとこの辺りで避難場所となっているのは

  • 四中
  • 峡田小
  • 第二峡田小
  • 第九峡田小
  • ゆいの森あらかわ
  • 生涯学習センター

加えて、災害時地域貢献建築物として

  • マークスタワー
  • ウエストヒル町屋

があります。

荒川区防災地図


以上のような話を、避難訓練後の講話の中でお話しました、昨年もそうでしたが、この時期、台風等による水害の全国各地で聞くことが多くなりました。地震だけでなく水害についても、自分の住んでいる地域の避難場所を確認するなど、備えをしておきましょう。