令和7年12月10日 汐入の街をよりよくするために

ページ番号1021087  更新日 令和7年12月19日

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 5校時目に、2学年の生徒と三組の生徒が汐入の街のゴミを拾い集めに出かけました。

 美化委員会のリードのもと、学年ごとに年に一回実施している「ゴミゼロ運動」です。トングとゴミ袋を手にして、学級ごとにエリアを定め、歩道や生垣のゴミを拾い集めて歩きました。

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 最初は意気込みこそあれど、視線を配りながら腰高に歩いていた生徒たちでした。

 しかし、すぐに落ちているゴミが目に入るようになり、夢中になって見つけてはそちらこちらで歓声が上がるようになりました。身をかがめて、敷き詰めた歩道のタイルの隙間に埋まった吸殻を掘り出したり、植栽を左右に分けて奥に潜んでいるゴミを引っ張り出したりしています。

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 勤労の手応えは、ゴミ袋の重さや膨らみで明確に表れます。時折互いのゴミ袋を覗きこんでは、称え合いながら進む姿も見られました。

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 30分程で帰校してきた生徒たちは、「めっちゃ拾った!」「こんなゴミもあったよ!」「お疲れ様でした!」と上気した表情で思い思いの体験を言葉にしていました。

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 地域の皆様にはお騒がせをいたしました。ご迷惑をおかけすることもあったかと思います。ご理解をいただき、ありがとうございました。それでも通りかかる地域の方々に御礼の言葉をいただき、繰り返し噛みしめていた生徒もいました。

 限られた時間ではありますが、今回の活動は地域に出てその実態をつかむ機会でもありました。今日の地域をきれいにする貢献の意味もあります。そして、この活動の成果は、この先の生徒の意識に表れてくるものと思います。

 ゴミの量は、事前に思っていたよりも少なかったと言う生徒もいれば、隠れたところにたくさんあったと言う生徒もいます。タバコの吸殻は予想していたけれど、パンやお菓子の袋などの包装ビニールがとても多かったと口にしていた生徒が幾人か見られました。このように、やってみなければ分からない街の姿を実感することにこそ、大きな意味のある活動です。自分だったら、ちょっとしたゴミであってもちゃんと捨てるようにする、これからも見かけたら拾って捨てる、などの感想を聞くことができて、地域社会の一員の自覚が芽生えている様子に頼もしさを感じました。

 今日の街のゴミをゼロにする活動でもあり、これからの街のゴミをゼロにしていきたいと願いを抱くことができる体験活動でした。