令和7年10月8日 2学年移動教室(9)

ページ番号1020659  更新日 令和7年10月8日

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 伊豆半島東岸の下田から、バスは半島を横断して西岸へと抜けました。初日夜にジオ学習でも登場した松崎から金山のある土肥へと進みました。富士山がとてもきれいに見えていました。

 本日午前中は、土肥金山の見学と体験です。室町時代にその始まりをみる土肥金山は、江戸時代と明治時代に隆盛を誇り、佐渡金山に次ぐ国内有数の鉱山だったとのことです。公開されている坑道の一部を歩き、当時の方法に倣って砂金を採る体験をしました。

 坑道には、往時の採掘風景が再現され、天井の低い通路を歩みながらその文化を体験するように学びます。大変だったんだね、すごいね、と暗い中でこの国を支えて生きた方々の人生に思いを馳せる声も聞こえました。

坑道

こうない

 一方、砂金採りはなかなかの苦戦から始まりました。でも、だんだんと要領をつかむと次々と歓声があがります。水の中で皿を回しで大粒の砂を流すと、底にキラリと光を放つ粒が見つかるときがあります。願いながら作業を繰り返して、この輝きが目に入るったときの喜びは、古の皆さんと通じ合って感動を共有したような気持ちになります。

sara

kirari
ちょっとわかりにくいのですが、
輝きを発見する喜びが少しでも伝われば

びん

 

 

 バスは、最後の休憩地である海老名サービスエリアを出発しました。1時間ほどで学校に帰りつき、解散式をもって旅が終わります。

 1号車では、ブルースをBGMにしながら、この3日間にまつわる振り返りようなクイズ大会が始まりました。なかなかのハイレベルです。

 あっという間でした。ご支援をいただきました皆様、ありがとうございました。

 移動教室当初に、集団としての力を見せてほしい、成長を楽しみにしていると、メッセージを生徒へ伝えましたが、想像以上の結束を発揮してくれました。

 仲間を思いやる心、いたわって声をかける優しさ、感謝の気持ちをちゃんと伝える挨拶による交流など、校長の私にはこの学年のもつよさがたくさん見えています。誇り、力を合わせて学校の軸として一丸となるこの先の姿がイメージできます。(きっと私の想像どころか、想定以上のものを見せてくれることと思います。)

 なによりも、生徒たちは、一緒に過ごしていて心地のよい集団を作ろうとしています。

 これから、卒業までの1年半で、一緒に解決する課題や目標がいくつも生まれることと思います。その都度、スクラムを組んで前進することのすばらしさを知っているこの学年は、この先も知恵を寄せ合って進むのでしょう。挑戦を重ねて、頑張ってほしいものです。自分らしさをさらに磨いて、充実の日々を送っていけるよう、これからも楽しみに支援していきたいと思います。

 明確に、前に進んだ2学年の移動教室でした。