令和7年10月6日 2学年移動教室(3)
みんなで楽しく夕食をいただいて、食後には、地元下田で活動されている講師の方にお越しいただき、ジオ学習を実施しました。
ジオ学習では、まず、地質学の視点で見ると世界で唯一の特異な価値をもつ、伊豆半島のおこりについて教えていただきました。はるか数百km南の太平洋の海底火山が、200万年をかけて本州に衝突して沈み込み、幾種もの形態の噴火と地殻変動を続けて形成された伊豆半島には、今もその特徴を表す景観が数多く存在しています。
この背景を踏まえワークショップは、伊豆半島6か所の砂浜の砂を比較する試みでした。ほんの数10kmの範囲で採取された砂の大きな違いを見比べて、その異なる理由を考察しました。どの班も昨年度学習した理科の授業を思い出しつつ、大胆で独特な視点で自由に考察を発表し、多様な発想に食堂は大いに盛り上がりました。ご指導いただいた講師の先生には、一つひとつの意見を取り上げていただき、ご講評をいただきました。
まさに、東京を離れてやってきたこの伊豆という大きな教材の中で、体験とロマンが後押ししてくれる壮大な学びを経験した思いです。
中でも、本日歩いた下田の地形や、明日以降訪れる渓流や砂浜など、その魅力的な伊豆の自然のすべてがこの伊豆ジオパークの学びに関連しているというお話はとても興味深いものがありました。きっと、明日の行程で間近に柱状節理と接したり、砂浜のサラサラと白くて軽い砂を手にしたりしたときに、感慨深いものがあるのではないかと思います。
生徒たちは、係会議と部屋会議を終えて、就寝準備に入りました。班長・室長会では、班や学級や部屋などのそれぞれの集団でスローガンにある「あたりまえ」のレベルをもう一つ上げていこう、という声が上がりました。
明日の、集団行動の成果と、自然の中で繰り広げられる体験が楽しみです。