令和7年9月30日 道徳授業地区公開講座を実施しました

ページ番号1020574  更新日 令和7年9月30日

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 今年も、道徳授業地区公開講座を開催いたしました。お忙しい中をご来校いただき、ありがとうございました。

 学年別にテーマを定め、道徳の公開授業を行いました。生徒は、新たな考え方や、気持ちを揺さぶられる場面と出会い、意見交換をしたり、ワークシートに段階を追って書き留めて自分の考えをまとめたりしていました。道徳の授業を自分という人間を見つめ直す機会として自身の考える力を耕す場にするべく、本校では授業改善に組織的に取り組んでいます。ご参観いただいた皆さまには、教育活動の一面をご覧いただけたかと思います。

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 1学年と三組は「いのちの授業」【生命の尊さ、家族愛・家庭生活の充実、思いやり・感謝】がテーマでした。

 まず、体育館でドキュメンタリー映画「弁当の日」を視聴してから、各教室にて考えを深めました。中学校に入学して半年、少しずつ周囲との関わりについて考えられる頃合いになってきました。食を切り口として日々の生活の中にあるつながりを捉え、多くの人に支えられている今の自分に気づけたら、感謝の思いへと到達できることと思います。個の成長に合わせて、一歩ずつ感じられたら良いと思います。

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 2学年のテーマは、「自分自身に誇れる生き方とは」【自主・自律・自由と責任】で、ドーピングを告白した世界大会メダリストの葛藤を題材にした教科書の読物から学習を深めました。

 2学年は、来週の移動教室において、自律を育むことをねらいの一つにしています。物語から発展して、正しい判断はできていても周囲への忖度から正しい行動を躊躇する場面を想定し、自分の日常について考えを巡らせました。感じたことを、これからの自分の生き方に重ねられることが成果を得る鍵になります。

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 3学年は、「将来の自分を見つめて」【勤労】をテーマとしました。

 卒業後の進路について考えるこの頃、進学の先の将来の自分の姿を思い描きました。どのような職を選択するか、どう生きていきたいのかというテーマを理想的・現実的の2極から、教科書の資料や他者の考えをもとに考える時間です。

 アプリを活用して電子黒板に映し出された意見の交流に、どの教室も盛り上がりました。

 役に立てる生き方の価値や、充実した人生について、これからもしっかりと歩み続けてほしいと願います。

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 道徳授業地区公開講座は、東京都教育委員会が主体となって、学校・家庭・地域が一体となった道徳授業の推進を目指す、28年目を迎える取組です。特に、道徳が教科に位置づけられて7年が過ぎ、生徒が主体的に考えて議論する場にするといった改訂が進みました。また、学校の学びに加えて、家庭や地域における様々な生活体験の中で育まれる心の成長が道徳教育の根幹にあります。ですから、ざまなざまな家庭・地域・学校の三者で道徳授業の重要性を共有し、これからの道徳教科のあり方について意見を交換する機会も大切な意味を持ちます。本校では、こらからも改善と活性化を図り、「豊かな心」を育む道徳科の授業の充実をめざしてまいります。

 本日おいでいただけなかった保護者の皆さまも、是非次年度はご来校ください。

 保護者、地域の皆さまには、生徒の心を育てる側の大人として、これからもご支援と連携のほどをよろしくお願いいたします。