令和7年9月1日 防災の日

ページ番号1020396  更新日 令和7年9月3日

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 始業式の後、各学級で学活行ったあと、避難訓練及び引渡し訓練を行いました。

 9月1日は、102年前に関東大震災があった日。さらには二百十日の頃合いで、台風災害の教訓の残る時期です。震災や水害といった災害への備えを考え、そして活動する日として、9月1日が防災の日、前後を含む一週間が防災週間と定められています。今年度も、近隣の小学校と足並みをそろえながら、本校で訓練を実施しました。また、副校長は同時刻に並行して、荒川区の通信防災訓練にも参加をしておりました。

 荒川区では、震度5強の地震を観測した場合に、子どもたちを学校で保護し、保護者の方へ引渡しをするものと定めています。今回は、発災時に身を守り、情報収集と避難経路を確保した上で避難行動をとるまでの組織的対応の訓練を行い、その後、保護者の方へ生徒を引渡す訓練を実施いたしました。

 お忙しい中、そして暑い中にご来校いただきました保護者の皆さま、そして、この機会に災害についてお子さんと一緒に防災と備えについてお考えいただきました皆さまへ、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 生徒たちは、事前に考える時間をもったこともあり、状況をわきまえた訓練を実施することができました。スピーカーから流れる副校長の放送指示は、心まで行き渡っていたようです。また、保護者のご来校ができなかった生徒たちは、最後にみんなで校庭を経て岐路についてのですが、緊張から一息をついたかのように、少し明るい表情になっていたことが印象的でした。

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緊張が少し解けて、少し賑わった下校の様子

 私は、先週、上級救命講習を荒川消防署で受講してきました。

 一日滞在する間、館内の放送はひっきりなしに救急要請を伝えていました。また、署内4階の廊下には、区内の過去の災害に関する資料が掲示されていました。そこには、発災から救助などの様子が時系列で写真とともに生々しくまとめられ、その災害から学ぶ改善点が教訓として明示してありました。災害の最前線でご活躍いただく皆さまの、日頃の活動と備えに対する張りつめた意識に、僭越ながら感銘を受け、自分の日常を顧みるにいたりました。

 「阪神・淡路、東日本、新潟上中越、熊本、能登、カムチャッカ」「南海トラフ、首都直下地震、富士山」 …… 

 こう並べると、何らかの形で関連するかのように、誰しもに思い当たる節があるのが日本の震災や水害だと思います。自然災害の被害を最小限に止めるためにどうすればよいかと考え、行動することが防災の要であると思います。そして、教訓の活用と防災の備えは、日頃の想定の高さによって効力を発揮するものと私は考えています。

 これからも、毎月の避難訓練を重ね、生徒・教職員ともに高い意識の維持と改善と向上を目指してまいります。保護者や地域の皆さまと連携をして、生徒をより安全に育んでまいります。どうぞご理解とご協力のほどをよろしくお願いいたします。