令和7年7月7日 1学年移動教室(2)
移動教室初日、最初の訪問地は、高根クラインガルテンです。こちらは、北杜市が設置した都市交流型市民農園施設で、週末にこちらに通って、野菜の育成や収穫を楽しむ方もいらっしゃるとのことです。クラインガルテンとはドイツ語で、クライン(Klein)=小さな、ガルテン(Garten)=庭という意味ですが、快適に農業の楽しさを味わえる広大な園庭が広がっています。
今回は、こちらで竹箸を削り出すクラフト体験を行いました。小学生の頃にこちらの施設を訪れた生徒が多く、中には同じ体験をしたことがあるという生徒もいました。それでも、みんな慣れない手つきで小刀を扱い、およそ60分間、夢中になって竹を削りだし、世界で一つの自分のお箸を作成しました。竹を扱うこと、そして刃物を扱う機会もずいぶんとめずらしくなった最近の子どもたちにとって、なかなか味わうことのできない感触であったようです。
折しも、今日は七夕の日。今回は特別に七夕用の笹と短冊も用意していただき、思い思いの願い事を青空に向かって飾り付けることもできました。郷土料理のほうとうもお腹いっぱいいただいて、心づくしのおもてなしをいただきました。
午後は、美し森観光案内所前から宿舎まで、90分弱の林間散策コースのオリエンテーリングを行いました。時折、日の光もすこし陰り、心配された通り雨もなく、涼やかな木立の間の小径を清里駅を目指して下るコースでした。
ところが、最初の大きな車道の交差点でD組の6つの班が逆方向に曲がってコースアウトをしてしまうアクシデントが発生し、バスで迎えに行くなどの対応をしました。それでも、遅れて無事に宿舎に戻った各班は、どうして道を間違えてしまったのか振り返りつつ、その表情には充実の笑顔が見えます。
うまくコースをたどれた班も、道に迷っても頑張った班も、それなりの困難があったことでしょう。それでも、道中ではぐれた班は一つもなく、互いに気遣い、声をかけ合いながら、互いの存在を思って歩んできたことと思います。がっちりと班のきずなを実感できた今日の行程は、スローガンの「団結」を成し遂げられた機会であったと思います。
宿舎体育館の開校式では、互いに「ありがとう」の声を交わしました。全員が笑顔いっぱいのひとときでした。
16:30頃、入浴の最中、高原らしい夕立がありました。明るい空から降る大粒の雨です。
みんな、元気に過ごしています。