令和7年6月20日 三組移動教室(8)

ページ番号1020020  更新日 令和7年6月20日

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 最終日・三日目は、八ヶ岳富士見高原にてカートを使ったハイキングです。

 自動運転による4人乗り天空カート2台に分乗して揺られること25分、標高1,420mの「創造の森」では絶景の見晴らしが待っていました。樺の林を抜けて吹く涼やかな風、色とりどりの高原の花、幾重にも重なる虫たちの鳴き声に包まれ、青空に漂う雲と同じ高さに浮いているような気分でした。

 代わる代わるハンモックに横たわったり、木々の間を散策したり、深呼吸を味わったりしながら、心身ともにゆったりとリラックスして高原の初夏を満喫することができました。

カート

車窓

かね

はな

 冬にはスキー場になるゲレンデの麓のレストハウスで、宿舎から届けていただいたお弁当をいただきました。

 ここで、今回の移動教室に参加した4校の生徒は互いの優しさに感謝を告げて、各校に向かう帰路へと別れました。

昼食

 この原稿を作成している今、高速道路を走るバスの車中で、生徒たちは寝息をたてて夢を見ています。あっという間の3日間でした。

 この移動教室には、初回(1)の記事にて記載しました3つの目標がありました。それぞれの役割を果たし、4校の皆さんで楽しく過ごせたこの3日間を、誰もが大成功だったと感じていることと思います。

 また、荒川三中のクラスの目標は、「三組で協力し、やさしく、仲良く過ごす」です。

 三組の生徒3人は、声をかけ合い、互いを思いやって過ごしていました。担当係の出番の前に緊張している仲間には励ましの言葉をかけ、次の場所に移動するときには誘いの言葉をかけ、少し遅れ気味の生徒がいた場合にはそばにそっと寄り添い、自分を大切にしてくれる仲間へ自分ができることがみつかると、自然と優しさを行動にできる場面を幾つも見ることができました。目標を達成し、移動教室前よりもお互いのよさを知って、一層居心地のよい集団生活をつくることができた3日間であったと思います。それは、生徒の力で成し得たことです。

 3人で過ごす宿泊行事は今日が最終日だ、と一抹のさみしくさを口にする姿もありましたが、かけがえのないひとときをともに過ごした経験は、これからの学校生活や、卒業後の社会生活において、己を支え、次のかがやきへとつながっていくものと思います。子供たちの笑顔を見て、そう思います。

 明日から、さらに放たれる新しいかがやきに期待したいと思います。

 3日間の成功に至る、多くの方々のご支援に感謝いたします。

 ご家庭でも、たくさんのお話を交わしていただけましたら幸いです。

遠景