標準服の変更について
令和7年度 標準服
従来の制服は、男子はいわゆる詰襟(つめえり)の学生服で、女子は前ボタンが無く羽織る形式のボレロタイプです。どちらも、一中が創立されたときに制定された伝統ある標準服。男子の詰襟(つめえり)は明治維新後の軍隊が西洋の軍服を模した制服が原型、オーソドックスな学生服。女子のボレロは、スペインの闘牛士が着ていたものが原型で、明治以降、多くの学校が制服として採用したものです。敗戦後、新制中学校として一中が創立したとき、都内で最初の女子高校、府立第一高等女学校、今の都立白鷗高校の制服であったものを取り入れて標準服として制定されたものです。そのような伝統ある標準服ですが、この度、一中では標準服のレンタル制を行うことになり、それに合わせ新たな標準服を制定することにいたしました。
新たに制定する理由は他にも2つあります。
1つ目は、昨今の気候変動、温暖化に対応する服装が必要になってきました。今のタイプでは夏の猛暑に対応が難しく、皆さんの健康・安全を維持するのが難しくなってきました。特に女子のジャンパースカートは温度調整が難しいという声を聞きます。
2つ目は、性の多様性の観点からです。1学期に、LGBTQ、性の多様性についてのお話を聞いたと思いますが、服装についても男子がズボン、女子がスカートという考え方だけではではなく、性別に関係なく、誰もが「自分らしくいられる」標準服が広まっています。一中にもⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型と3種類ありますが、デザインが異なっていますので、同じようなデザインとするためにブレザータイプとなりました。