令和2年7月2日 「本物」がおもしろい!(5歳児ぞう組・らいおん組)
自分たちの食生活や健康に興味をもってほしいという願いから、年長組では、その日の給食食材に触れ、それぞれどのような働きをもっているのかグループごとに考えました。
「トマトは赤色だから、赤の力かな?」「しめじは少し苦いから、病気から守ってくれる緑の力だと思う!」「豚肉を食べた時には力が出る気がするよ」
自分の考えを友達に伝えたり、その考えを聞いて受け入れたり、友達同士のつながりが見られました。
最後は栄養士の先生から、食材の働きについて教えてもらい、「なるほど〜!」と新しいことを知ることができた喜びを言葉にしていました。
食材や栄養のことを知ったことで、毎日の献立もより一層楽しみにしている子どもたちです。
また、先日は給食で食べる冬瓜を栄養士の先生に見せていただきました。
初めて見る冬瓜に子どもたちは興味津々です。
「叩くとコンコンって面白い音がするよ」「友達の顔とどっちが大きいかな?」「重いなぁ、僕の体重より重いかもしれない!」と感じことを言葉で表現したり、図鑑などで調べたりする姿がありました。
その日、冬瓜がお味噌汁の具となって給食で出てくると
「あれ?緑色じゃないよ?」「えっ!この透明なのが冬瓜!?」と予想と違う色に驚いた子どもたち。
次は冬瓜を切ってもらうことになりました。
栄養士さんと給食担当の方に切ってもらうと、真っ白の中身に驚き、「メロンみたいな匂いがする」「リンゴみたいな気もする」と顔を近づけて匂いを嗅いでいました。
とうもろこしの皮むきも行いました。
栄養士の先生の説明を真剣に聞いた後、早速一人一本皮むきをしました。
活動を楽しむ中で、先っぽの緑色の葉のようなものに興味をもち、それを芽だと予想して、土に植えたり、水につけたりする子どもがいました。
また、とうもろこしのひげから色が出るか色水遊びをして実験したり、飼育しているダンゴムシにエサとして与えてみたり、それぞれが興味をもったことを探究する姿が見られました。
普段は調理された後の食材を目にすることが多い子ども達にとって、生の本物の食材は、とても魅力的で、様々な発想が引き出される教材となりました。
給食を教材と捉えて活用し、これからも子どもたちの興味関心を大切に、思考力の芽生えを支えていきたいと思います。