令和3年10月29日 カエルとの出会い(4歳児きりん組)

ページ番号1007552  更新日 令和4年3月14日

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どんぐり探しに出かけた、東白髭公園。
「あれ?(目の端で動くものがある・・・)カエルだ!」と、どんぐりだけでなく”カエル”を発見した子どもたち!!

写真:カエル


「可愛いね。」と大きいカエルを2匹、小さいカエルを2匹捕まえて、きりん組に持ち帰ってきました。

じっくり観察してみると、「見つけた時は茶色だったけど、緑になった。」「うんちしてる!」と発見し、カエルに夢中になりました。

「餌は何だろう?」子どもたちと絵本を見て調べると・・・”生きた虫が必要”とのこと。
そのことをクラスのみんなに伝えました。
すると、「虫を捕まえる!」「朝(登園前に)捕まえてくるよ!」「餌をダンゴムシにしたら、食べられて死んじゃうから可哀想だな。」「でもカエルも何も食べていなくてお腹空いちゃうよ・・・」など、自分の考えたことを一人一人が話してくれました。

みんなの意見を聞いて考えていた子どもたち。全員の気持ちは”飼ってみたい”と同じ気持ちでした。
「よし!飼おう!」飼うためにはどうすればいいのかを確認して、飼うことに決定しました。

写真:話し合いをする子どもたち


次の日から、子どもたちの虫探しが始まりました。
まずは園庭。ダンゴムシやクモ、ミミズを捕まえてあげてみるも・・・食べません。

写真:カゴを見つめる子どもたち


どうしてだろう?
「乾いたところにいる虫がいいと思う。」「バッタをあげたらいいんじゃない?」「餌がたくさんある場所に連れて行ってあげたらどう?」と様々な考えが出てきました。
ある子の「バッタがたくさんいる場所知ってるよ!」という声から、餌のバッタ探しに汐入公園に行くことにしました。

そして汐入公園での虫探し。一生懸命にバッタやチョウを捕まえました。
帰ってきて、ドキドキしながらバッタを飼育ケースに入れます・・・が食べません。

どうしてだろう?
「バッタが大きかったんじゃない?」「食べられないくらい命が弱っているのかも。」「他の虫の方がいいんじゃない?」
どうして食べなかったのか、真剣に考える子どもたち。その日はカブトムシの飼育ケース内にいたコバエをあげて様子を見ることにしました。

翌週、コバエもいなくなり、餌が無くなりました。
改めて「カエルどうしようか。」と尋ねると、「食べる餌が無くて可哀想。」「元の場所に戻してあげたい。」とのこと。
その言葉には実感がこもっていて、一人一人が考えて、試してみて、それでたどり着いた結論でした。

次の日、東白髭公園に戻してあげることにしました。
そしてお別れの時。「バイバイ。」「きりん組に来てくれてありがとう。」「また会おうね。」

写真:カエルを戻す子どもたち


公園で見つけたカエルとの出会いが、一人一人が命を大事にする気持ちをもって、真剣に考えたり友達と相談したりする機会となりました。自分たちで発見したカエルだったからこそ、一人一人が気持ちを寄せて話し合うことができたのでしょうね。今まできりん組で飼ってきた生き物は担任が見付けてきたものが多かったので、子どもたちが発見した生き物を飼いたいと考えていました。とても良い経験ができました。
また、カエルを飼うにはどうしたら良いかをよく考え、『試して』『分かった』子どもたちです。今後も、試して分かる経験を重ねていきたいと思います。

きりん組担任