幼稚園経営方針
2019年11月11日(月曜日) 幼稚園経営方針/心を育てるには?
本園の経営方針の重点目標は、以下の3点です。
- 心身ともに健康な子どもを育てる
- 好奇心旺盛に遊びや活動に取り組める子どもを育てる
- 人とのかかわりを楽しめる子どもを育てる
1.は、ホップ、2.は、ステップ、3.は、ジャンプです。特に難しいのは3.です。人との関わりを「楽しめる」まで高めていくためには、どうしたら良いのでしょうか?
教育のどの段階でも、最も大切なことは、「心を育てる」ことです。心豊かに、思いやりがある子どもを育てることが何よりも大切で、しかも難題です。心の中は目に見えないので、掴み所が難しいからです。心が育つためには、人との関わりがポイントとなります。人との関わりを「楽しめる」ために、たくさんの人との良質な関わりを意図的に設定します。
本園では、子ども同士はもちろん、先生や職員と丁寧な言葉で、心穏やかに優しく接する場作りを大切にしています。
令和2年度 幼稚園経営方針
荒川区立東日暮里幼稚園
園長 末永 寿宣
1 本園の教育目標・経営の重点目標
教育目標
健康な子ども 考える子ども 思いやりのある子ども
経営の重点目標
- 心身ともに健康な子どもを育てる
- 好奇心旺盛に遊びや活動に取り組める子どもを育てる
- 人とのかかわりを楽しめる子どもを育てる
2 目指す幼稚園像
- 幼児にとって「登園が楽しい幼稚園」
- 保護者にとって「子育ての拠り所となる幼稚園」
- 教職員にとって「子どもとともに成長し続け、自分の実践に自信を持ち創意工夫ができる幼稚園」
3 幼稚園経営の基本方針
幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿
(1)「健康な子ども」を育成するために
- 子どもが自ら健康で安全な生活を意識し、心と体を十分に使い、自分がやりたいことを思い切り楽みます。<1/健康な心と体>
- 体つくり運動や補助運動を導入します。
- 今年度、コオーディネーショントレーニング地域拠点校として東京都教育委員会より研究指定を受けました。子どもの体力を増進し、心身ともに健康な子どもを育成します。
- 遊びを中心に子ども一人一人に合わせた無理のない目標を設定し、子どもの「できた!」という達成感を積み重ねて参ります。
(2)「考える子ども」を育成するために
- 身の回りの環境に積極的に関わり、諦めずにやり遂げる達成感を味わいます。<2/自立心>
- 友だちと協力し、イメージを共有しながら共に考えていきます。<3/共同性>
- 身近な環境に関わり、様子を観察したり予想したりします。友だちと関わる中で異なる考えがあることに気づき、自分の考えをよりよいものに変えていこうとします。<6/思考力の芽生え>
- 遊びの中で、数量や図形、標識、文字に興味をもち、豊かな感性と表現につなげていきます。<8/数量図形、文字等への関心感覚>
- 絵本や紙芝居などの物語に親しみ、経験したことを言葉で表現します。相手の話を聞き、言葉の伝えあいを楽しみます。<9/言葉による伝えあい>
- 読書活動をダイナミックに展開します。
- 読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなもので、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです。
- 年少さんから、小学校の充実した図書館を利用し、たくさん本を読んでもらいます。また、東日暮里幼稚園の保護者の方限定で、ご希望の方に「おとなの読書通帳」を発行し、本を貸し出します。お子さんの読み聞かせ等に活用できます。
(3)「思いやりのある子ども」を育成するために
- ルールを守る必要性を理解します。<4/道徳性・規範意識の芽生え>
- 家族や地域の人と関わり、地域社会にも関心の目を向けます。社会生活の中で、役に立つ喜びを感じます。<5/社会生活との関わり>
- 身近な自然物に関心をもち、感動したり、命を尊んだりします。また、それらを言葉で表現できるようにします。<7/自然との関わり・生命尊重>
- さまざまな事象に触れ、感動したことを表現します。また、友だちの表現を見て、自分が感じたことを言葉で表現します。<10/豊かな感性と表現>
- 相手の気持ちを一緒に考える練習をします。
- 「ごっこ遊び」等を通して、他人の気持ちや挙動を考えます。また、絵本を読み、登場人物の気持ちに寄り添うことを覚えます。
- ものを大切にすることを学ぶことによって、他人の大切なものや、他人の気持ちも大切に扱うようにします。