令和3年6月2日 友だちの存在を感じながら(年少組)

ページ番号1006414  更新日 令和4年3月14日

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園生活にもだいぶ慣れ、幼稚園には楽しいことがいっぱいある、ということを一人一人が自分なりの形で分かり始めているように感じます。
その中で、自分がしたい遊びを通して、近くにいる友だちの存在を感じたり、先生を中心に、学級のみんなで遊ぶ時間を重ねる中で友だちの存在を感じたり…。
発達段階的には、まだまだ「友だちと一緒に遊ぶ」というよりも、自分が遊びを楽しむ中で「同じ場所や同じ遊具で遊ぶ友だちが近くにいる」「時々、それらを通して友だちと関わりが生まれる」といった様子です。

写真:友だちの存在を感じながら(年少組)1


同じ場所、同じ玩具(色や形まで同じ!)を使って楽しそうに遊んでいますが、特にやりとりをしているわけではありません。それぞれが自分の遊びを楽しんでいるのです。同じ場所にいる友だちが持っているもの、やっていることを感じながら、個々が遊びを楽しんでいます。ここから、少しずつ友だちとのやりとりが生まれ、関わりが深まっていきます。

写真:友だちの存在を感じながら(年少組)2


「先生、どうぞ」カップに入ったお水を差しだされ、「いただきます、とっても美味しい!」と担任がやりとりをしていると、他の子どもたちが集まってきました。
「〇〇くんも欲しいの?」と担任が声をかけると、小さく「うん」と頷きました。
「〇〇ちゃん、〇〇くんも欲しいんだって」先生が子どもの思いを代弁します。
友だちにも水を汲んであげようとしましたが、水が足りません。
「どうしよう、お水が足りないみたい」

写真:友だちの存在を感じながら(年少組)3


すると、友だちがジョウロに水を汲んできてくれました。
「〇〇くんが水を汲んできてくれたよ。よかったね」さらに先生が子どもたち同士をつなぎます。

写真:友だちの存在を感じながら(年少組)4
無事に友だちにもご馳走出来て、とても嬉しそうな2人でした。

片付けの時間。張り切って玩具の入ったカゴを運ぼうとしますが、重くて一人では持てません。
「〇〇くんが1人では大変そう。誰か手伝ってくれないかな?」先生が近くにいた子どもたちに声をかけると、「僕が手伝うよ!」「私も手伝う!」と友だちが駆け寄り、力を貸してくれました。

写真:友だちの存在を感じながら(年少組)5


このように、今の発達段階をしっかり捉え、一人一人の姿を丁寧に受け止めながら、遊びや人との関わりが豊かになるよう援助しています。

写真:友だちの存在を感じながら(年少組)6
明日も幼稚園で元気いっぱい遊ぼうね!