本校の読書活動実践の特色

児童の心と、ことばを育てる読書活動の工夫

-「読書が好き!」という児童の育成をめざして-

本校の読書活動実践の特色

本校の実践の特色
  1. 朝読書
    読書習慣を形成するために、毎週火曜日と木曜日、金曜日の始業前の時間(8:30~8:45)を活用し、全校一斉に児童教職員が読書を行っている。この時間は、教員や図書ボランティアの方による読み聞かせ、自由読書、図書紹介を行うなど多様な読書体験の場となっている。
  2. 読み聞かせの充実
    毎月、保護者の図書ボランティアが、朝読書の時間に入り、読み聞かせを行っている。教職員も帰りの会等、時間を確保して「読み聞かせ」を行う活動を日常的に取り入れ、学校の教育活動全体を通じた取り組みを展開し、読書に親しむ機会の工夫改善に努めている。
  3. 読み聞かせバイキング
    読書月間中に行う、全教職員による年2回の読み聞かせ会。児童は聞きたいお話の場所に行き、どの先生が読み聞かせに来るのかとドキドキしながら待っている。教員は、読み聞かせの雰囲気を高めるための工夫や、選書に心を配っている。
  4. 学校図書館指導員との連携
     今年度から週に2回、児童の読書活動や調べ学習の支援に当たっている。国語科の教科書に掲載された作者の生い立ちや作品の背景を紹介してもらったり、他の作品を集めてもらったりして、児童の興味・関心を喚起した読書活動の推進に力を発揮してもらっている。ブックトークでは、学校図書館指導員がブックリストを作成して担任とともに指導し効果をあげている
  5. 図書館の時間
     各学級週1時間の「図書館の時間」を位置付けている。図書館指導員が、初めの10分程度読み聞かせをしたり、ブックトークをしたりしたあと、個々の読書活動に入る。
  6. 国語科学習との関連
     物語や説明文の単元では、並行読書を取り入れ、まとめに読書紹介活動(帯づくり・ブックトーク・読書発表会)を多様に取り入れている。そこで、国語科学習の関連本については、複本でそろえ、その単元の学習時は、学年文庫として設置する。
  7. 学校図書館便り「ねずみくんだより」の発行
    毎月1回図書館だよりを発行し、新着本やお薦めの本の紹介をしたり、図書館の利用状況を知らせたりしている。また、親子読書のすすめをするなど、読書活動の啓発を行っている。
  8. 読書指導
    学校図書館指導員や全教員による読み聞かせやブックトーク等、様々な手法を取り入れ、教科指導の導入や発展の場面で読書への意欲を育てている。また、児童によるブックトークなども実践。「読書の楽しさを伝え合う」学習を行っている。
  9. 「読書月間」の取り組み
    6月と11月のそれぞれ1ヶ月間を「読書月間」としている。各自が選んだ本を自由に読んだり、教職員が読み聞かせを行ったりするなど、読書への興味・関心を喚起することをねらいとしている。全児童の読書目標の設定と目標の掲示、目標達成者の表彰も行っている。また、読書月間中に読んだ「お薦めの本」を紹介し、お薦めカードは掲示する。
  10. 委員会活動による読書の推進
    委員会の活動として、図書の貸し出しの他に、読書集会の時間を活用し、新着図書を紹介したり、「自分の好きな本」を広めたりしている。新刊図書の選定に当たっては、職員だけではなく、児童の希望を聞くとともに、図書委員も選定に参加している。
  11. 読書集会
     秋の読書月間に入る前に設定し、児童の読書意欲を盛りあげ、読書の楽しさを伝える活動をしている。今までの実践として全教職員の「先生が子どもの時に大好きだった本」の紹介や学校代表の読書感想文の紹介などを行った。また、先生方の協力を得て、音楽と映像をバックに朗読(お話ライブ)を行った。
  12. 広く深い読書のための本の紹介
    国語で学習する教材と同じ作者の作品や、テーマが同じ作品を関連図書として図書館の入り口に紹介し、それをきっかけにより深い読書ができるようにしている。また「荒川区のお薦めの本のリスト」を参考に「お薦めの本コーナー」を設置した。「荒川区のお薦めの本のリスト」を一人一人に配布することで何冊読破したかがわかるようになっている。
  13. 読書標語
    11月の読書月間に合わせ、児童から「読書標語」を募集し、図書委員会が審査して各学年ごとの優秀作品を掲示している。
  14. 読書の記録「読書ファイル」
     毎学年、感想文、感想カード、読書カードを保存しておき、6年間分を卒業の時に児童に渡す。自分の読書を振り返り、読書意欲を高めるために児童全員が「読書カード」に、読んだ本の題名やページ数を記録している。個に応じた読書指導の工夫として、学年に応じた「読書カード」で読書貯金として記録を残したり、「おすすめブックリスト」を作成したりして、質の高い本に出会うことができるようにしている。
  15. 図書のデーターベース化と貸し出しの簡略化
     完全にデーターベース化され、PCにより貸し出しや管理が行われている。そのため、休み時間は、多くの利用に対応できるようになっている。図書の検索も、作者名や調べたいテーマを打ち込むだけで簡単にできる。また、貸し出し統計を管理することで、利用が少ない児童に利用を促したり、読書傾向を知って指導に生かしたりしている。
  16. 図書館の環境整備
     学校図書館は、総合的な学習の時間や調べ学習に活用しやすいよう、学年に応じた本や調べ学習関連の本を充実させて、児童が必要な本を探し出しやすいよう工夫配慮している。
  17. 校内読書感想文と小論文コンテスト
     秋に全校児童が感想文にチャレンジする。担任が感想文の書き方について指導し、各学年から1点ずつ優秀な作品を区の選考会にもっていく。その作品を朝会や集会で全校に紹介し、読書意欲の向上を図っている。他に、区の小論文コンクールにも積極的に応募している。

家庭・地域との連携
  1. 親子読書
     家庭で親子が本を通して触れ合い、読書が生活の一部になるように、2回の読書月間時、夏休み、冬休みの計4回実施する。その他にも学年の実態に応じて、日常的に親子読書の時間を設定し、テレビを消して親子で読書する楽しさに浸っている。カードに親子読書の記録や感想も書いてもらっている。
  2. 地域との連携
    児童が一層読書に親しむことができるように、区立南千住図書館と連携を図り、図書館司書による読み聞かせやお話会、図書紹介などを行っている。また、児童に様々なジャンルの図書に触れさせ、読書に対する意欲が高まるよう、南千住図書館の団体貸し出しを利用し、学級文庫を設置している。「お話ポケット」も子どもたちに大変好評である。
  3. 保護者による図書ボランティアさんの取り組み
    主な活動は、月 回の会合で打ち合わせをし、朝の読み聞かせを行っている。また、休み時間を利用した手作りの「パネルシアター」「人形劇」など多様な読み聞かせ活動も展開している。その他にも、本の紹介や本の修理、図書館整備、図書館のディスプレイの工夫や季節ごとの装飾など、保護者による熱心な図書ボランティア活動が児童の読書活動を支えている。

「今後の取り組み
  1. 朝の読書たいむ年間計画の作成
  2. 役割表の作成(図書主任、学校図書館指導員、研究推進委員との関わり)
  3. 国語や他教科と関連させた「読書指導年間計画」の作成
    児童に望ましい読書習慣を形成するため、「読書指導年間計画」を作成し、活動のねらいや指導内容を明らかにするなど、組織的、継続的な取り組みができるようにする。また、学び方や調べ方の技能を学年に応じて明確にし、それらを習得できるよう、意図的計画的に調べ学習を位置付けた指導計画を作成していく。
  4. 「学校図書館活動計画」の作成
  5. 「学校図書館利用指導計画」の作成
  6.  教室に図書館コーナーや読書活動を交流する掲示板の設置
    時期や興味・関心に応じた本の紹介を継続していく。各学年ごとに読書活動から生まれる様々な表現を掲示コーナーに発表し、読書活動の交流を行う。友だちや先生へお薦めの本や推薦図書を紹介するコーナー、読書クイズ、読書新聞など各学年で創意工夫する。
  7. 読書郵便
    おすすめの本を友だちや先生に紹介するために、一言感想や絵を手紙に書いて、読書の輪を広げる。
  8. 長期休業中の学校図書館の開館
    保護者と子どもが一緒に読書できるようにする。
  9. 親子読書への協力
    夏休み、冬休み中のファミリー読書週間の実施。毎週土曜日は「ファミリー読書の日」とし、20分だけテレビ・ゲームのスイッチを切って家族で本に親しむ時間を作る。家庭での読書意欲の向上を目指し、家庭の協力を得て、実施する。
  10. ブックウォーク活動の紹介
    これまでも各学年ごとに目標ページを設定し、多読を奨励してきたが、たくさん読めばいいのかという疑問があった。自分が決めた読書目標(読書内容、読み方、ページ数)を「宣誓書」に書き、自分のペースに合わせて読み進めていく方法も知らせていく。同一作者の他の作品を読んだり、シリーズ読みをしたりするなど本との関わりを多様にしたい。
  11. こんな本読んだよの掲示(読書の木の設置)
  12. 読書講演会の開催
     保護者や家族の協力を得るべく、講師を招いて、「読書講演会」を実施する。親子読書啓発のための機会を設ける。
  13. ペア読書
    仲良し学年による読み聞かせ。または、ブックトークを行い、読書の楽しさを伝えていく立場にも立たせる。
  14. 教職員研修
     読書の意義をはじめ、読み聞かせ、ブックトーク、アニマシオンなど読書指導の方法について実技の研修を行う。
  15. 昼の読み聞かせ
     お話の世界に浸らせることを目的とし、毎月1回、給食時間に学校図書館指導員が全校放送でお話を語る。
  16. オーサー・ビジット
    「オーサー・ビジット」(主催・朝日新聞社、協力・出版文化産業振興財団)による。